故郷を追われるチベット人遊牧民 ~定住化政策の光と影~

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チベット人遊牧民に対する定住化政策。
家畜の所有数制限、草原の囲い込み、立ち退き命令・・・。
中国政府の目的とは?
今、チベット人は何を想うのか?
長年ベールに包まれてきた定住化政策の全貌が、チベット人の証言の下に今あばかれる。

【目次】
Ⅰ チベット: 遊牧民の土地
  独特の環境と遊牧生活
  持続可能な適応型の遊牧生活
  信仰心と環境への畏怖
  チベットの遊牧文化をどう理解するか
  中国の政策: 自然環境と「時代遅れ」の人々の支配
  遊牧民から学ぶこと
  本書の記述について
Ⅱ 草原の保護に関する中国の政策とその影響
  1950~1970年代: 土地の開拓と共同体の形成
  1980年代: 家畜の再分配と草原法
  1990年代~現在: 遊牧民の移住と草原の保護
  草原と環境に与えた影響
Ⅲ 開発という名の遊牧民の定住化政策
  定住化政策と第9, 10次5ヵ年計画
  第11次5ヵ年計画
  移住者の数
  地域によって異なる定住化政策
  定住化政策の結末
Ⅳ 遊牧民の声: 定住で生活はどう変わったのか?
  中国メディアと国際メディアの異なる報道
  草原の囲い込みと家畜の所有制限政策の影響
  採掘:草原の荒廃の原因、定住化の真の狙い
  移住後の暮らし
  劣悪な住居
  社会問題と遊牧民間の衝突
  生計を立てるための苦悩
  女性遊牧民が直面する困難
  中国の遊牧民政策の失敗
Ⅴ 海外の遊牧文化
  アフリカのサヘル地帯。「共有地」という言葉の悲劇的誤解
  遊牧規制との戦い:アフリカ
  底辺へ追いやられる人々: アフガニスタンのクチ人
  消滅へと向かうイランの遊牧民
  中国政府の内モンゴルでの政策
  最後に: チベット人遊牧民の進む道
付録 チベットの環境変化
  森林伐採
  土壌侵食
  世界的な気候変動の影響
  絶滅する野生動物
  採掘
  核廃棄物
  農業開発
  水力発電所建設

チベット女性協会編
難民支援NGO "Dream for Children"代表亀田浩史訳

※チベット難民の就業支援を兼ねて、チベット難民に印刷してもらっています。紙質、印刷、製本は日本の本に比べて劣ります。

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